大学病院は先進的な医療を提供するとともに、地域医療の最後の砦でもあります。国立大学病院看護部では、患者さんに提供する看護の質を向上させるとともに、看護職員の質・量とも充実させるべく取り組みを続けています。
大学病院は先進的な医療を提供するとともに、地域医療の最後の砦でもあります。国立大学病院看護部では、患者さんに提供する看護の質を向上させるとともに、看護職員の質・量とも充実させるべく取り組みを続けています。
(2021年度 42国立大学病院中)
超急性期を含む様々な医療に対応するため、看護職員を増員しながら、働きやすい環境を整えてきた結果、離職率は徐々に低下し続けています。また、新型コロナウイルス感染症対応の中にあっても離職率は低く推移しています。
全国平均は日本看護協会「病院看護実態調査」より
国立大学病院は医療人を育成する役割もあります。
新卒看護職員(全国で約50,000人)を毎年3,000人前後一定数受け入れ、充実した教育プログラムを用いて育成しています。職場への適応にも十分に配慮した受け入れ体制を取っており、新卒看護師の離職率は全国平均より低い値で推移しています。
全国平均は日本看護協会「病院看護実態調査」より
大学病院の看護職員には高度な知識、技術、判断が求められる場面も少なくありません。
国立大学病院看護部では、看護職員の質の充実にも努めており、専門看護師、認定看護師、認定看護管理者は年々、増加しています。
また、特定行為研修修了者は、21区分の総修了延べ人数948名、修了実人数248名に増加しました。
"外科術後病棟管理領域"15名、"術中麻酔管理領域"13名と、急性期領域のパッケージ研修を修了した看護師も増えています。(2021年6月調査)
(2021年度 42国立大学病院中)
関連データ提供 : 国立大学附属病院長会議データベース管理委員会
入院中のみならず、退院後の療養生活も支えていくため、各大学で様々な看護専門外来を開設しています。グラフで示した以外にも、尿失禁対応外来、摂食嚥下外来、デバイス外来、高齢初産婦指導外来等があります。また、高度な医療を受ける方を支えるVAD外来、がんゲノム医療外来等を開設している大学もあります。